目的は北極星、目標は道しるべ~誰でもできる、売上が倍増する目標の作り方③

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目的を考える

起業する時によく言われることとして、

「自分ができること」
「顧客に求められること(あれば便利)(ないから不便)」
「自分がやりたいこと」

の3つが重なる領域を事業として考えることが大事というものがあります。

自分が出来ること、やりたい事だけではお客様にお買い上げいただくことは難しく、自分の能力や嗜好に関係ない、お客様から求められることだけを追求しても長続きはしません。

「できること」「やりたいこと」そして「求められること」

この3つが揃って、初めて続けていくことができる事業となります。

このように事業を考えると、その課程で企業の目的が明確になってきます。

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企業の目的を社員に示すことは重要です。図表1は宮田矢八郎教授(産業能率大)が、2002年に約5千社の企業を対象に、経営理念の有無と経常利益との関係を調査した結果です。

経常利益が大きくなるほど、経営理念がある企業の割合が増えています。

 

図表1:経営理念(企業の目的)の有無率と経常利益額の関係

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(出典)「理念が独自性を生む」(ダイヤモンド社)宮田矢八郎著を加工

 

「ビジョナリーカンパニー」(ジェームズ・C・コリンズ)では、経営理念が「ある」企業と「ない」企業の利益を比較し、理念が「ある」企業は、「ない」企業と比較して6.7倍利益が大きかったと報告されています。

小さな会社に経営理念があまりない理由は、社長が一人で会社を切り盛りしているため、社長の想いをわざわざ社員に伝える必要がないからでしょう。

しかし、企業が大きくなるにつれて、企業が存在する目的が明確でなければ経営者と社員が同じ方向を目指すことが難しくなります。

多くの企業はこうした困難を感じるようになって、漸く経営理念を作る必要性を実感することが多いようです。

目標とは

企業の目的が、その企業が存在する価値、企業が世の中に提供したいもの、なりたい姿のようなものだとすると、目標は、企業が目的を達成するためにいつまでにどういう状態になるかという道標のようなものです。

目的達成に向けたスケジュールと、そこに至る迄のそれぞれのポイントで、何を達成すべきかを記したものが目標になります。

各ポイントで達成すべきこととは、例えば中期経営計画や年間計画、月間計画のようなものです。

目標をひとつひとつ達成することが、企業の目的の達成に近づくこととなります。

図表2:目標とはいつまでにどういう状態になるかを決めること

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例えば、このような感じで目標と計画を設定します。

① 経営理念を達成するために3年後にこういう姿になる必要がある
  ⇨ 中期経営ビジョンと中期経営計画

② その為には1年後にこういう姿になっていなければならない 
  ⇨ 年度方針と年度計画

③ だから、今月はこういうことに力を入れてがんばろう
  ⇨ 今月の目標と月次計画

 

図表3:目的に対する目標の決め方

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本来、目標は、企業の目的に近づくためのステップです。営業目標として、「今月は全員〇〇百万円必達!」等と発破をかけるのは、「全員で企業の目的を達成しよう!そのために、今月はこれをやろう!」ということでなければなりません。

目的と目標の関係

企業の目的は単なるお金儲けではなく、何かしら社会的意義のあるもので、その目的に共感した人達が社員として集まっていることが理想です。

そうして集まった社員が「階段を一歩一歩昇って行くことで、最終的に企業の目的、企業理念に近づくことが実感できる。」ものが、計画や目標であるべきです。

もちろん、そういう社員ばかりではないでしょうし、小さな会社であれば、そのような社員はほとんどいない、お金を稼ぐためだけに集まっているかもしれません。

だからこそ最初に企業の目的を決めることが重要です。

企業の目的を社員に示し、これから経営者と共に、その姿の実現を目指してくれる社員の集まりを作る努力(社員教育や研修)が企業には必要とされるわけです。

因みに、企業の目的を「達成する」ではなく「近づく」と言っているのは、そもそも企業の目的は達成できるようなものではないと思うからです。

言葉の定義にもよりますが、「全ての人に〇〇を!」等という経営理念が達成されることなどありませんよね。

経営理念やMissionというものは、その意味で「北極星」のような存在です。進む方向を示してくれているものの、何時まで経っても辿り着けない、それでも企業がある限り、その方向を目指し進み続けるものだと考えます。

 

⇨ 誰でもできる、売上が倍増する目標の作り方④

⇦ 誰でもできる、売上が倍増する目標の作り方②

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