理想のリーダー像

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リーダーのイメージ

理想のリーダーというと、どんな人が思い浮かぶでしょうか。

松下幸之助? 孫正義? 山本五十六? 最近では吉村洋文大阪知事なんかも人気ですね。(敬称略)

昔は「リーダーは常に先頭に立ち、皆を正しい方向に引っ張る不屈の精神を持った人」みたいなイメージを持っていました。

ジャカルタで初めてチームのリーダーになった時、自分としてはそんなイメージでマネジメントをしているつもりでした。しかし、正しいと思ってやったこも実際には正しくなかったり、チームを間違った方向に導いてしまったことは多々あります。不屈の精神力なんかもありません。

そういう意味では、自分勝手で未熟なリーダーだったと思います。周りに随分と迷惑をかけたに違いないと反省するばかりです。

しかし、いくつかの企業で経営に携わる中で、こうしたリーダーに対するイメージも少しずつ変化していきました。

リーダーの資質

大学院の講義で、「観察できること」がリーダーの最も重要な資質だという話がありました。

組織の中で誰がどのような動きをしているかを見ると、メンバー同士の関係や悩んでいること、楽しんでいるかどうかがわかるようになります。

そう言う意味では「観察できない、人に興味がない」という人はリーダーには不向きしょう。

しかし、観察できることが最も重要だとは思いません。

リーダーに最も重要な資質は、どんな局面でも最善の意思決定を行い、チームを目標の達成に導こうと努力できるかどうかです。

リーダーに求められることは意思決定です。観察だけでなく、事実から最善の道を選び、意思決定を行い、やり遂げることが求められます。

アメリカでには、フットボールのヘッドコーチやQB経験者で企業のリーダーとして成功している人が数多くいます。

フットボールは意思決定の連続です。 ヘッドコーチは、選手の特長や能力を活かせる攻撃や守備の陣形とプレーを考え、試合中に相手の戦術を先読みしながら必要に応じて選手を入れ替えます。

選手や相手チームの状態を知るには、当然、観察力がなければなりません。

目まぐるしく状況が変わるゲームの中で、無数の選択肢の中からプレーを選択し、決められた時間内でチームを勝利という目標に導く。

アメリカンフットボールは、正に意思決定の連続のようなゲームです。

スポーツとはいえ、こうした局面を数多く経験し、リーダーとして意思決定を行ってきたからこそ、企業の経営者としても成功する人が多いのだと思います。

経営代行業に於けるリーダー像

組織は目的を掲げ、その目的に向かって目標を作ります。

「目的」は組織のミッションや存在意義であり、「目標」はビジョンみたいなものでしょうか。リーダーは、こうした組織の目的に基づいて目標を作り、その達成に全力を尽くします。

経営代行を行う際も、この組織の目的とその目的に近づくための目標を最も大事にします。そして、目的と目標が将来に渡って達成できる仕組みをつくることが、委託された期間で結果を出すことと同じぐらい重要な仕事となります。

経営代行とは、一定の契約期間で企業や組織の経営や一事業を請け負う仕事です。創業社長や上場企業の経営陣ではないため、契約が終われば企業や社員との関わりはなくなります。

そんな仕事ですから、自分が去ったら、また元の会社に戻ってしまったでは意味がありません。他の人が経営しても同じ結果が出せる組織を作る必要があります。そのためには「仕組み」をつくらなければなりません。

それも出来る限り短期間で。

なぜ短期間かというと、仕事を引き受けた時には、企業が傷んでいるケースが殆どだからです。傷んだ企業はどんどん悪くなります。その進行を止め、成長に転換させるためには、できるだけ早く問題を発見し解決策を考える必要があります。

経営を任されるとすぐに、会社の中で、手を貸してくれそうな人や将来幹部になれる資質がある人を探します。場合によっては外部から採用して、彼らと共に仕組みを作ります。

「リーダーなら、仕組みを作るだけじゃなくて、人を育てなきゃダメだろ!?」と言われるかもしれませんが、人を育てるには5年10年かかります。3年で結果を出し去って行かねばならない身としては、ここまでが精一杯です。

「そんなのはリーダーではない!」と言われれば、確かにそうかもしれません。

目指す姿は人それぞれ

理想とするリーダー、目指すリーダーの姿は人それぞれです。

「組織の目標を達成するために、最善の意思決定を行い、期待された目標をクリアする。そして結果を出し、それが続けられる仕組みを作れば、目立つことなく去っていく。」

経営代行業のリーダー像を文字にするとこんな感じでしょうか。なんか恰好つけすぎのような感じがしますが、これが目指す姿です。

もちろん、まだまだ全然できていません。

何れは去って行く身ということもあり、できるだけ人や組織に感情移入しないようにしています。あまりに相手のことを考えすぎると上手く行きません。

一歩下がって客観的に組織を見ることができなければいけませんし、こちらが冷静に見ることができても、いつまでも組織に頼らるようになってしまってはいけません。

そんな点も、昔自分が描いていた「熱い気持ちを持ち、皆に慕われるリーダー」とは正反対です。

目立つことなく仕事をし、目立つことなく去って行く。「ああ、そんな人いたなあ」というぐらいが、私たちの仕事ではちょうどいいのかもしれません。

なんかちょっと寂しい感じもしますが、それもひとつのリーダー像かと思うわけです。

  

⇨ 誰でもできる、売上が倍増する目標の作り方

⇨ 中小企業が「考える社員」を育成するために

⇦ 従業員を適正な労働時間で働かせるために企業が行うべきこと

 

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