採用・不採用を分けるモノ

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最近、就活中の学生や転職しようと思っている人たちの不安の声が良く聞こえてきます。市場の状況がガラッと変わってしまったわけですから確かに不安でしょう。

銀行時代はリクルーター、人材会社や機械メーカーでは最終面接官として、数多くの新卒・中途採用面談をしてきました。

キャリアコンサルタントではないので、「面接の極意」みたいなことを伝授することはできませんが、ひとつだけ言えることがあります。

それは、採用されるかどうかは会社との相性次第、つまり相手に「なんか良いなあ」と思われるかどうかということです。

全ては相手との相性

例えば、面接の結果は、学歴や能力よりも相性で決まります。候補者と会社の社風、リクルーターや面接官との相性です。まずは第一印象、そして相手に「この人なんか感じ良いな」と思われるかどうかです。

第一印象で?

でも、突き詰めればそんなことで採用か不採用が決まります。

あなたはその会社、何で受けようと思ったのでしょうか?

有名企業だから、給料が良い、海外に行ける、なんとなく、、、色々でしょうが、「この会社良いなあ」と思ったから受けてみようと思ったはずです。

そして、最初は何となく「良いなあ」と思った会社を調べたり人に会ったりしてみて「やっぱり良いなあ」と思えばチャレンジしたくなるし、「それほどでもないか」となれば次に移ります。

採用する会社も同じです。この人感じ良いなあと思うか思わないか。

書類選考や試験を通過して面接することになれば、候補者は会社が求める基本的な能力は満たしているわけです。

あとは、「人柄が良い」、「面白くて良い」、「気が弱そうで良い」、「ちょっと抜けてるから良い」

兎に角、相手に良いなあと思われれば採用されます。

先日、テレビでYouTuberのフワちゃんが自らのアルバイト遍歴を話していました。彼女は試食を勝手に食べてしまったり、ミスを多発してしまい、数々のアルバイト先をクビになったそうなのですが、そんな彼女を採用し、失敗してもクビにせずに雇い続けてくれた店長がいたそうです。

きっとその理由は、店長がフワちゃんの人柄を良いなあと思ったから。

会社の合併や買収を行う場合も同じです。

M&Aでは、両社長の最初の面談がとても大事です。「Chemistryが合う」と言うのですが、「相手の社長、なんか良いかも」と思うと話は進み、「ちょっとなあ」と思われれば大抵そこで案件は終わります。

探せばきっと出会えます

就活や転職の面接で、結果がついてこなければ落ち込みます。

しかし、面接で上手く行かなかった理由は、候補者に能力がなかったからでも、志望理由をうまく答えられなかったからでもありません。

単に面接官との相性が合わなかったからです。

素晴らしい経歴を持ち、立て板に水のように質問に答えるさわやかな学生でも、「あまり好きじゃない」と思われれば採用はされません。

成績があまり良くなくても、ハキハキ話せなくても、面接官に「なんか良いねえ」と思われれば採用されます。

面接官は候補者の能力だけでなく、性格や考え方、雰囲気が社風に合うか、「あの人良いねえ」と社員に思ってもらえそうかどうかを見ています。

面接で採用されないということは、会社と候補者の相性が合わないということです。面接の受け答えや技術は関係ありません。そもそも「なんとなく良いねえ」と思われなければ何をしても無駄です。

私の場合も、仕事を受ける時に色々な人と話をします。それは面接みたいなものです。特にファンドの場合、担当者からトップまで基本的にラインの人間全てに会います。そして彼ら全員から「この人に頼みたい」と思われなければ仕事はできません。

相手がファンドの場合は、感性が合うのか、ほとんど断られたことはありません。しかしこれが公的機関になると全く異なります。

公的機関の場合は、書類選考で通ると面接に呼ばれます。この面接、多い時は1度に10名、少なくとも3名の人が座っています。面接時間は20分ほど、しかも20分の面談の1/3はその業務を引き受けた場合の報酬や注意事項の確認だったりします。

あの時間で相手を見抜くということはできないと思いますので、やはり第一印象や雰囲気で、自分たちの組織や仕組みにマッチするかどうかを判断しているのだと思います。

先日の面接では、「普通こんな会社に勤めて成績も良かったら辞めないでしょ」とか「大企業と仕事してきたのに、何故中小企業の支援なんてしようと思うの?」と、典型的な昔のおじさん質問をされて笑っちゃいました。

「普通って何?」、「出来ない人の方が辞めないでしょ会社」、「公的機関で中小企業支援に携わっている人が中小企業を馬鹿にしたような発言ですね」と言いたいですね。ちょっと呆れましたが。 

だから、面接がダメだったらさっさと次を探しましょう。あなたの能力や人間性が会社に否定されたわけではありません。

「良いなあ、一緒に働きたいなあ」と思ってくれる会社。

探せばきっと出会えます。

 

 

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