今さら聞けない財務と数字の話⑥~決算書の構成

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決算書の構成をみてみましょう。

決算書は大きく分けると図表1のように貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、そしてキャッシュフロー計算書(C/S)の3つの要素で構成されています。

図表1:決算書の構成

 

B/SとはBalance Sheetの略です。要は会社の持っている資産や負債の全ての残高(Balance)がわかる資料なのですが、資料の借方(左側)と貸方(右側)の合計数字が同じ金額でバランスするからBalance Sheetと覚えて頂いても結構です。

日本語に訳した貸借対照表だとどっちが貸方でどっちが借方とかの話になって分かりにくくなるので、ここからはB/Sとして説明します。

B/Sには、期末時点の会社の財政状態が記載されます。財政状態とは、例えば会計期間が4月1日から翌年の3月31日だった場合、この期間に会社が経済活動した結果、期末である3月31日時点でどのような財政状態(資産や負債がいくら増減したか)になったかを表します。

次に損益計算書です。これはP/L(Profit & Loss)とよく言われます。

管理職や営業員には馴染みのある表ではないでしょうか。会計期間に於ける売上と費用、利益といった経営成績がわかる表です。

最後にキャッシュフロー計算書(C/S)です。営業員の方はC/Sを見る機会はあまりないのではないかと思います。

財務ではこのC/Sが最も大事であると私は思いますが、中小企業の決算書にはC/Sがついていないことが多いですし、決算書のC/Sはごちゃごちゃしていてわかりにくいのであまり見る気もしないかもしれません。

私も最初は、決算書についてくるC/Sは分かりにくいなあと思ってあまりみていませんでしたし、見方も良く分かっていませんでした。

ただこの3つの表、B/S、P/L、C/Sは全て繋がっています。夫々の内容が理解できるようになれば、3つがどのように繋がっているのかがわかります。

 

図表2がB/SとP/Lの説明です。損益計算書(P/L)には、1年間の会計期間でいくら売り上げを上げて利益をいくら稼いだか(或いは損をしたか)が記載されています。P/Lについては、比較的理解しやすいと思います。

会計期間全ての売上や利益を表すP/Lに対して、会計期間の最終日である決算日にどのような財産が会社にあるかを記載したものがB/Sとなります。

P/Lは1年間通した成績表のようなものですが、B/Sは決算日の1日だけの成績です。このため、運転資金に余裕がある企業は、この日だけ銀行に借入を返済して、翌日また借りるようなことを行っている場合もあります。

今はやりにくくなっていますが、 昔は「飛ばし」と言って、グループ企業の本体の借入を別のグループ企業に付け替えることで、本体の借入を少なく見せかけ、銀行に対し健全性をアピールするようなことも行われていました。

中小企業ではまだ連結決算書を作っていない企業も多いですが、ある一定規模の企業であれば、グループ企業を含んだ連結ベースの決算を作るようになっています。

 

図表2:貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)

 

C/SはP/Lと同じく、会計期間のお金の増減を表す資料になっています。キャッシュフロー(お金の流れ)というぐらいですから、1年間の経済活動の結果、現金がどれだけ増減したかがわかる資料です。(図表3)

 

図表3:キャッシュフロー計算書(C/S)

 

ここでは、P/L、B/S、C/Sという3つの資料があること、P/Lは1年間の損益、B/Sは期末の財産状況、C/Sは1年間の現金の増減を示すということを理解して頂ければ大丈夫です。

 

⇨ 今さら聞けない財務と数字の話⑦~B/S(貸借対照表)とは

⇦ 今さら聞けない財務と数字の話⑤~決算期とは何か

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