今さら聞けない財務と数字の話④~数字は比率で比較しよう

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数字はざっくり捉えましょうというお話を前回しました。1円単位ではなく、上から2桁の数字で考え、比較することによって、直観的に良い悪いが判断できるようになります。

企業や仕事に於いて、数字は、何かと何かの比較をする場合に利用されることが多いと思います。

ただ、対象となる数字を並べただけでは、増減はわかりますが、果たしてそれがどの程度なのか、良い数字なのか悪い数字なのか等はわかりません。

例えば下記の図表1を見て下さい。

TOYOTAのAQUAという車の販売実績は2012年の9月に22千台、2013年の9月には26.5千台となりました。

2013年9月の販売台数は、前年同月比で約4.5千台の増加です。 増えていることはわかりますが、これだけではAQUAの販売数の増加が妥当なのかどうか評価ができません。そこで前年の台数と比較した増加率を計算してみます。

26.5千台÷22千台=120.4%   

AQUAの販売台数は、前年同月比で20.4%伸びているようです。前年同月比で20%の伸びとは結構良い数字のような気がします。

 

図表1:販売台数を比較してみる

 

ただ、気がするだけですから、本当にこの伸びが大きいのかどうかを、何かと比較する必要があります。

自動車の様な大きな消費材であれば、例えば経済成長率と比較してみると良いかもしれません。

調べた結果、2013年度の経済成長率は2.3%でした。(図表2)

AQUAの販売増加率は20.4%ですから、経済成長率と比較すると10倍近く伸びていることがわかります。この結果から、AQUA販売の状況はかなり良いと言えるのではないかと考えます。

 

図表2:増加率を他のものと比較してみる

もちろん、競合他社の自動車販売台数と比較してみないと何とも言えないのですが、経済成長率と比較してこれだけの伸びを示しているということは、大きな伸びであることはわかります。

実際にAQUAは、プリウスに次ぐハイブリッド車として消費者から高い評価を受けたため、他社と比較しても販売がかなり大きかったようです。

数字はいくら増えたかいくら減ったかということも大事ですが、それよりも比率(%)で考えることが大事です。

では、ここまでの復習です。

まず、数字は3桁を一つの単位として数えてカンマをつける。基本的に、何かの資料では、大きな数字になれば大抵カンマがついています。その数え方は1つめが千、2つめが百万、3つめが十億です。

次に、数字はざっくり捉える。上から2桁で考えて下さい。

最後に、数字はその数自体ではなく、常に%で考える癖をつけて下さい。

業績確認等で、数字は前期や他社の数字と比較することがありますが、その際は、実数はなく比率(%)で比較するとより感覚的に実態をつかむことができます。

 

図表3:ここまでの復習


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