考える機会を与えることが優秀な従業員へのインセンティブとなる

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1962年にサム・グラックスバーグが前回の図を使って実験をしました。

グループを2つに分けて、下の図を見せて「蝋を垂らさないで壁にロウソクを立てなさい」という問題を出しました。

そしてAのグループには、「この問題をどのぐらいの時間で解けるか平均時間を図りたいので、協力して欲しい」と伝えます。

Bのグループには、「この問題を早く解いた上位25%の人には5ドル、1位になった人には20ドルを提供する」と提案しました。

5ドルといっても、1962年のお金の価値ではかなりの額です。

グラックスバーグは、こうしてAとBのどちらが早く問題を解けるか実験しました。

その結果は、、、

単純に「平均時間を知りたい」と説明したAのグループの方が、Bのグループより3分半も早く問題を解いてしまいました。

 

成果主義の人事評価を揺るがすような結果ですね!

 

この実験からグラックスバーグは、クリエイティブな作業では、金銭的なインセンティブは結果に悪影響を与えると結論付けています。

考える仕事に関しては、賃金やボーナスを餌に仕事をさせようと思ってもダメってことです。

他にも同じような実験をした人がいますが、その結果をみてみるとやはりグラックスバーグの研究同様、金銭的インセンティブを与えられた途端やる気をなくす等の結果となっています。

これって、中小企業の経営者にとっては朗報ではありませんか?

考える人を育てるのにはお金のようなインセンティブを与えるのではなく、純粋に問題を解く楽しみの様なものを与えることが大事であるようです。

将来幹部として育てたい、リーダー的な役割の社員には、ぜひ考える機会を与えて下さい。彼らの意見をKPI作成に取り入れると、モチベーションがあがるだけでなく、経営者が気づかなかった意外な発見があるかもしれません。

お金を掛けなくてもそうやって人を育てることができる。中小企業経営者こそ、さまざまな知恵をつかって経営を行う必要がありますね。

 

図表: ロウソクを壁に取り付ける(正解)

「やる気に関する驚きの科学」Daniel H. Pink(TED.com)

 

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