後継者教育はOJTだけでは不十分

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後継者には経営の基礎作りが必要

多くの経営者は毎日の業務に追われ、従業員の教育や後継者育成をなおざりにしてしまっています。

創業者でもある経営者は「自分は誰からも教えられずにここまで会社を経営してきた。だから後継者も同じようにできるはず(やるべき)」と思うかもしれません。

しかし、経営者が学んだ時代と現代とでは、市場のスピードや情報量が全く違います。昔と同じことをしていては他社に追い抜かれてしまいます。

「事業を引き継ぐ」と決めたら、一刻も早く後継者の教育と育成に取り組むべきです。時間や手数が足りないことを言い訳にしていては、いつまでたっても後継者の育成はできません。業務で手が回らなくなる部門の採用人員を増やしてでも後継者が学べる時間を作る努力をして下さい。

事業承継を成功させるには、後継者の経営能力を伸ばすことが鍵となります。

後継者を育成するには、OJT等で技術を学ぶだけでなく、経営者としての基礎的な土台を作るための教育が必要です。中小企業にはOJT以外の教育が行われていない会社も多いですが、経営に関するスキルや知識に関する教育は、これからの時代、事業を持続成長させなければならない後継者にとっては不可欠です。

中小企業大学校では経営者や後継者向けに様々な研修を行っています。2~3日の講習や10か月の研修まで様々ですが、同じような悩みをもつ様々な業界の経営者や後継者が集まるため非常に刺激を受けるようです。【図表】

また会社の取引先金融機関や商工会・商工会議所でも、外部向けの研修や若手経営塾のような集まりを行っていることがあります。業務は多忙でしょうが、後継者の将来のために外部研修への積極的な参加を必ず実施して下さい。

 

図表:中小企業大学校(中小企業庁)で行われる研修内容の例

(出典)中小企業大学校ホームページ[1]

Point

1.事業承継の成功の鍵は後継者の教育です。コストと時間をかけて下さい。
  後継者に経営者としての基礎がなければ事業は成長しません。

2.中小企業大学校や取引銀行が主催する研修に後継者を参加させて下さい。
  同じような境遇の後継者仲間が増え、新しい刺激を受けるはずです。 

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[1] http://www.smrj.go.jp/institute/tokyo/training/index.html

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