地方企業・中小企業は、大学キャリアセンターとのコネクションを作れ!

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ターゲットは優秀な留学生

地方企業や中小企業が新卒を採用するには、大学のキャリアセンターとのコネクションを作ることをお勧めしてきました。ターゲット大学を決め、丁寧にコミュニケーションを繰り返せば、自社に興味を持つ学生との面談につながる可能性があります。

しかし昨今、大手企業もこうした細かく丁寧な動きを増やしています。このため、中小企業にとっては、新卒採用はますます困難になってきています。

そこで最近は、ターゲットを日本人だけでなく外国人留学生にも広げるように提案しています。

日本の大学に留学している外国人留学生のインターンを積極的に受け入れることが、新卒採用に繋がる可能性があります。

大学のキャリアセンターの悩み事は、留学生のインターン先です。日本人のインターンと比較し、外国人のインターンを受け入れる企業はまだ少ないのが実情です。

大学に留学している外国人は、仕事が問題なくできるほど日本語のレベルは高くないかもしれませんが、通常の生活に困るようなレベルではありません。外国人を社員として受け入れるからといって、特別な配慮や投資はそれほど必要ありません。(もちろん、彼らの文化や主教への配慮は必要ですが)

外国人が会社に一人はいるだけで、社員間のコミュニケーションが活発化します。相手にわかるように伝えるにはどうするか等、社員は自分達で勝手に考え始め、その結果、社内が活性化します。(詳しくは地方企業のグローバル戦略をご覧下さい)

外国人社員の受け入れを行う準備として、地方企業や中小企業が、インターンを積極的に受け入れれば、大学のキャリアセンターとのつながりが深まります。

単に外国人留学生を受け入れるだけでなく、例えば、外国人留学生と日本人学生をセットにしたインターン企画等を企業側から提案すれば、キャリアセンターを通じて、日本人学生にも企業の魅力を伝えられる機会が増える可能性があります。

採用に関する需給ギャップ

近年は海外からの留学生が増えており、2015年の外国人留学生は約23万人にまで増加しています。これらの留学生の中で大学(学部、院)を卒業する学生は毎年2万人以上に上ります。

卒業後、日本で就職を希望する学生の割合は67%にまで達している一方で、実際に日本で就職できる留学生は希望者の35%の8,300人程度に留まっています。

このため、文部科学省はこの人数を50%まで引き上げるために様々な留学生就職支援プログラムを実施しています。(図表)

 

図表 :外国人留学生の就職の状況

(出典)文部科学省 外国人留学生の就職促進について

 

人的資源管理の研究を専門とする法政大学藤村教授によると、同大学では外国人留学生のインターンシップの受け入れや就職活動は大きな課題となっているようです。同大学の学生課や国際教育センターは、外国人留学生のインターンシップ受け入れ先や就職先を常に探している状態と言います。

この状況は法政大学だけではなく、日本全国にある大学の課題です。実際に私が関東の国立大学数校に電話で聴取した際、法政大学と同様の回答がありました。

一般的に、外国人留学生は仕事に対する意識が、日本人よりも高い人が多いといわれています。

離職率の問題等を心配される企業も多いですが、まずはインターン等から始めてみて、実際に外国人留学生の働きぶりや考え方に接してみてはどうでしょうか。

これまで採用できなかった、優秀な人材の存在に気づくかもしれません。

 

⇨ 地方企業・中小企業は外国人新卒を幹部として育成しよう

⇦ 就職活動で新卒学生は何を重視しているのか

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