中小企業のグローバル人材戦略 第10回

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管理部門人材の育成

銀行での海外駐在、製造業での海外事業管掌経験を通じて、経営管理部門の重要性を痛感してきました。コンサルティング先でも、管理部門が正しく機能せずに大きな問題が発生した事例や、責任者による不正で大きなダメージを受け、撤退にまで追い込まれた事例も経験したことがあります。

それらの企業では、社長や日本からの派遣社員は管理には殆ど関与しておらず、総勘定元帳というものを見たこともない社長も少なくありませんでした。また本社の管理部門も、単に担当者同士がデータのやり取りやメールでしか数字の確認をしていませんでした。

上場企業であっても、本社から監査が入る規模の海外子会社はそれほど多くありません。このため海外子会社の問題を早期に発見することは難しいのが現実です。しかし、問題が発覚すると、その解決の労力はとてつもなく大きなものになります。管理面で問題が起こると、企業を揺るがすような大きな損失になることが多いため、リスクコントロールは経営にとっての最重要事項とも言えます。

海外子会社の社長になれば、経営経験に関係なく数百名の所帯のマネジメントを担うこともあります。子会社には言葉だけでなく、現地の習慣や事情に詳しく、本社の経営管理に対する考え方を理解した人材を複数置く必要があります。日本企業が幹部の現地化を行う第一歩として、その役割を「信頼できる現地人材の採用と育成」方式で育成された人材に任せられれば、海外子会社の経営は今より必ずうまく行くはずです。

 

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