後継者不在で上場企業に売却した家事代行業のG社

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M&Aなど考えられない

G社は売上7億円、社員数150名の家庭掃除代行会社でした。元々はオーナーの身内に後継者がいなかったため、事業承継に際しては、漠然と専務や他の役員へのMBOを考えていました。

過去には、知り合いからM&A仲介会社を紹介されたこともありましたが、会社を第三者に売却することなど考えられず、ずっと断ってきました。

しかしある日、M&A仲介会社から他の企業との提携提案を受けます。気乗りはしませんでしたが、渡されたリストを見た瞬間、社長は驚きました。

候補先企業が大企業ばかりだったのです。そこでG社の社長は、M&A仲介会社に話を聞いてみることにしました。

三方よし

G社は1年以上をかけて提携の検討を行い、最終的には東証一部の人材派遣企業の子会社となりました。元々株を譲渡するつもりだった専務を社長として、副社長には、親会社から若く優秀な人材を送ってもらうことができ、事業も軌道に乗ってきているようです。

M&Aを行って感じている最大のメリットは、悩みの種だった家事スタッフの採用の問題が解消したことです。大企業の傘下に入ったことから信用力が増し、レベルの高いスタッフを多く採用できるようになったことで、大企業の看板の力を思い知りました。

また東証一部企業のグループ会社になったことから、今まで全く採用できなかった新卒が昨年は複数名採用できました。会長は、新卒社員の家族が「大企業のグループ会社には入れて良かったね」と言ってくれたという話を聞き、信用やブランドの重みをひしひしと感じたようです。

現会長は、元々M&A仲介会社を毛嫌いしており、自分の会社は絶対に売却しないと考えていましたが、今では売却して本当に良かったと思っています。

ただ、驚くことが最後にもうひとつ。「手数料が目が飛び出るほど高かった」とのことでした。

 

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