日本企業に於けるM&AとPMIの取組

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日本企業のM&Aは国内だけではなく、海外市場でも取組件数を増加させています。前田、菊池両氏は、M&Aの取組件数が増えた理由を、次の3つであるとしています。 (前田絵里、菊池庸介『企業買収後の統合プロセス』中央経済社[2014])

①従来よりも経営にスピードが求められるようになったこと
②企業経営が急速にグローバル化してきていること
③インターネットの普及によるコミュニケーションの変化

商品やサービスのライフサイクルが短くなることで、企業に求められるイノベーションの期間も短縮されています。また、商品やサービスを立ち上げても、それらをグローバルに展開するスピードは、以前より圧倒的に早くなってきています。

さらに、ほぼ全ての業界で、競争相手は世界中の企業になっているため、商品やサービスを立ち上げた瞬間に次の展開を考えなければ、ライバルに負けてしまいます。

オーガニックな成長だけでは他社に後れを取ってしまう時代には、M&Aを活用して「時間を買う」ことは、企業の成長には必要不可欠な手段となっています。

M&Aは従来、非常に閉ざされた金融の世界で売買情報がやり取りされていました。しかし今や、インターネットの普及によって、大企業だけでなく小規模企業や個人までが、さまざまなM&A情報にアクセスできるようになっています。

国内だけでなく、世界中の金融機関やコンサルティング会社が、証券会社や銀行を介することなく、企業に直接コンタクトすることが当たり前の時代になってきました。

このような環境下でM&Aが増加していますが、同時にM&A後のPMI(Post Merger Integration)の重要性と問題点も露わになってきました。

次回からは、事業の拡大を図る中堅・中小企業にとって今後需要となるM&Aの状況、そして、M&A後のPMIの重要性について説明したいと思います。

 

⇨ 中小企業の海外進出に活用されるM&A

⇦ 中小企業の事業承継を取り巻く環境(まとめ)

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