サラリーマンが300万円で会社を買うとどうなるか

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下の図はWEB上で閲覧可能なサイトの概要です。各サイト共それぞれ特徴がありますが、最近はM&A仲介会社や大手会計コンサルタントだけでなく、人材関連サービス会社やベンチャー企業も参入してきました。

ただ、どのサイトもサービスを開始したばかりで、掲載件数は米国のWEBサイトと比較するとまだ2桁違います。
 

図表: M&Aのマッチングサイト

(出典)TRANBI,SUCCEED,Batonz,Mafolva,M&A Cloudのホームページ(2019年1月末現在)

 

サラリーマンに会社の購入を勧める書籍がヒットする等、日本でもM&Aに対する社会的な環境は変化しています。

このため、個人経営者や小規模企業の事業承継ニーズが高まるにつれて、M&Aサイト数の増加や掲載案件件数の増加が、今後更に増加することが予想されます。

サラリーマンが300万円で会社を買って事業を始めるというコンセプト自体は素晴らしいと思います。

ただ300万円だけで経営できると思わない方が良いでしょう。その理由は、300万円で買えるような会社は、購入した後にその倍以上の運転資金や設備資金が必要になる可能性があるからです。

つまり、脱サラして300万円で「俺も今日から社長だ!」と喜んだのもつかの間、従業員がいれば給与やバイト代の支払いが発生し、モノを仕入れているのであれば仕入れの資金が必要になるわけです。

また、買収した事業で自分にノウハウがなければ、業態によっては専門家(例えば料理人やネイリスト等)を雇う必要があります。

300万円で企業を買うなら、そうした費用を見越しておかないと、買った途端に首が廻らなくなってしまいます。

「ネット販売なので固定費が不要、ある程度の顧客がついていて、仕入れ先も決まっており、一人でサイトを運営できる」というビジネスもあるでしょう。

しかし、300万円程度で買えるビジネスであれば顧客も大した期待ができません。それよりも、法人という箱を買ってしまったばかりに隠れた負債等がついてくる方が怖い。

そんなリスクを脱サラしたサラリーマンがとるぐらいなら、自分で一から会社を立ち上げた方が良いかもしれません。

もし会社を買おうと思った場合はこうしたことを考えて資金を投じるべきです。

世の中そんなに「うまい話」は転がっていません。決して安物買いの銭失いにならぬよう気をつけて下さい。

 

⇨ ステージによって異なるPEファンドの投資戦略

⇦ 日本でも成長が見込まれるM&Aマッチングサイト

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